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「全私学新聞」2002年7月13日
日本大学工学部でNMRパイプテクターの赤錆防止効果を検証 日本大学工学部でNMRパイプテクターの赤錆防止効果を検証

「全私学新聞」日本大学工学部でNMRパイプテクターの赤錆防止効果を検証

2002年7月13日発行の「全私学新聞」にて、NMRパイプテクター®について掲載されました。
日本大学 工学部の髙松雄行事務局長より、NMRパイプテクター®により給水配管内の水中の鉄分値が10分の1以下に減少したと紹介されました。
以下、本文の内容です。

日本大学工学部で配管防錆装置導入

高度成長期前後に建築された建物を抱える学校で最近問題になっているのが水道や空調設備の配管に発生する錆だ。一般に鉄筋コンクリートの建築物の耐用年数は40年以上と言われているが、建物内に通っている水道の配管は10年を超すと内部を通る水道水に含まれる酸素と管の素材である鉄とが化学反応(酸化)を起こして徐々にさび始める。これを防止するためにはいくつかの方法があるが、日本大学工学部(福島県郡山市)では特定の電磁波を水道水に送り込むことによって水の原子核を共鳴させて錆を止める装置を設置し、短期間で錆の溶出を水質基準値以下に下げることに成功している。本誌では同学部の高松雄行事務局長に装置導入の経緯についてお話を伺った。

夜間滞留水中の赤錆による鉄分値を水質基準値以下に下げる「NMRパイプテクター®

本学では昭和50年代に建てられた研究棟で週初めになると水道管内に赤水(錆が混じって茶褐色に濁った水)が出るようになり対策に苦慮していました。 この話を交友が社長をしている水処理設備会社にしてみたところ、配管更新などの莫大な予算をかけることなく配管の防錆ができる装置(NMRパイプテクター®、開発元=日本システム企画株式会社<本社・東京都渋谷区>)を扱っていると伺い、説明を受けてみました。  同社の説明では、3棟並んで建っている研究棟の大元にある水道管に装置一基を取り付けると1カ月ほどで錆が止まるとのことでした。最初は半信半疑だったのですが、本校は幸い工学系の大学で水質検査も自前でできることから、物質化学工学科の平山和雄教授に設置前、設置後の検査を依頼する条件で導入しました。昨年(※当時2001年)の7月30日に事前検査を行い、装置設置4週間後の9月25日に事後検査を行ったところ、本当に錆の数値が10分の1以下となり、水道法に定める水質基準を下回る好結果が出て、大変驚きました。(別表参照)

NMRパイプテクター(PT-75DS)設置後の変化
 日本大学工学部(8・9・10号館) ※8月25日より装置稼働

鉄(酸化鉄)  設置前 
(7/30)
設置後
(9/25)
設置後
(10/9)
設置後
(10/23)
水道法
水質基準値
8号館 7.80 0.11 0.03 0.13 0.3mg/L
9号館 1.20 0.04 0.01 0.01 0.3mg/L
10号館 0.11 0.06 0.02 0.08 0.3mg/L

今後は、エコキャンパスの実現を目指してさまざまな取り組みを行っている学部全体の方針もあり、教室棟や実験棟など併せて60棟以上ある施設に導入していく方針です。

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