2004年3月25日発行の「マンション管理新聞」第605号にて、NMRパイプテクター®について掲載されました。以下、本紙掲載内容一部抜粋です。
日本システム企画が開発・販売する配管更生装置“NMRパイプテクター"のマンションへの設置が急速に伸びている。給水管の延命効果については、公的試験機関が実施した実証試験で効果を確認できるデータも発表されるに至っている。
昨年十一月に大阪大学で開催された「第十三回アジア太平洋地域防錆学会国際会議」でNMR技術による給水管・空調冷温水管の赤錆防止効果の論文を世界で初めて発表、大きな反響を呼んだ。
消費者の眼は厳しい。給水管の劣化対策工事にしてもしかりだ。効果が確認できた時点で残金を支払う、との申し出をする管理組合も決して珍しくない。
東京・練馬の「ハイツ高野台管理組合」もその一つだ。 築二十二年、七階建て七十三戸の同マンション、昨年二月五日付でパイプテクターを設置した。
日本システム企画は業界で唯一、効果未達成時の返金保証を約束している。
つまり、給水管の閉塞率に一定の改善が見られない場合は返金するというものだ。同マンションの場合は五%以上を効果保証している。しかも、管理組合は一部金銭の支払いを留保し、効果が確認された時点で支払うことも、契約条件とした。効果調査は設置九ヶ月後という前倒しで実施された。
結果は?。配管継手部の赤錆閉塞は設置前の67.5%が46.1%へ31.7%に縮小改善している事が確認できた。「確かに改善が見られたので、約束通り工事費を満額支払った」こう話すのは、修繕問題等検討委員会の中心的存在である今坂節也さんだ。
同マンションの管理組合では平成五年に第一回目の大規模修繕工事を実施して以降、長期修繕計画の策定、そして各種工事の企画・立案に力を注いできた。
平成十一年には修繕問題等検討委員会を発足、専門的にそして継続的に検討を重ねてきた。
NTT建築総合研究所(NTT-BTI)とコンサルタント契約も結んだ。「NTT-BTIからアドバイスを得て躯体部分は十年ごとに、ライフラインである設備については耐用年数を考慮して改修計画を策定してきた。給水管の本管は当初、一週間から十日間の工期で新管への取り替えを検討した。予算も四千二百万円ほどで組んだ」(今坂さん)そんな矢先だ。NTT-BTIから配管更生装置「パイプテクター」の情報が入った。
「早速、連絡をとり、説明を聞いた。配管継手部の赤錆を黒錆に還元させる事で、赤錆の体積を収縮し、赤錆閉塞を少しづつ解消すると同時に、配管継手部を黒錆の強固な被膜で補強し、配管全体を更生させる装置とのこと。正直言ってわからない部分もあった。
しかし、導入費用は当初、私共が組んでいた予算の十分の一強でしかない。
その費用で配管が十年~十三年延命できたとなれば良しだ、というのが私の気持ちだった」管理組合は昨年一月の定期総会でパイプテクターの設置を決定する。
「設置一年が経過して、今でも半信半疑なところがある。だが、閉塞率が確かに改善されている事実からすれば延命効果はあるのだろう。管理組合としては次の対策も検討しなければならない。そのために、NTT-BTIに依頼して、パイプテクターによる腐食防止の効果確認と耐用年数の調査等を依頼することも検討している。でも、望むのは、開発・製造元に耐用年数の判定基準をもらいたい。成功してほしいだけに…」
「いつ頃からか記憶にないが長年水道水を直接口にしたことがなかった。それが、パイプテクターをつけてからというもの、生水をごくごくと飲めるようになった。お茶もおいしくなったよ」こう話すのは、東京・大田区で太田眼科診療所を経営している大高富士雄院長だ。
大高院長は築十五年を迎えた二階建てビルを所有しており、ここに同診療所を始め、お嫁さんが経営する歯科医院や息子さんが経営する喫茶店などが入っている。
「このビルは十五年前に前のビルを建て直して建築したもの。前のビルも十五年ぐらいしかたっていなかったが、建て壊しの時に水道管を見る機会があって、見て驚いた。
錆コブだらけで、四分の一ぐらいしか穴があいていなかった。だから、水道管については気になっていて、このビルも前のビルと同じ十五年目を迎えるので、そろそろ対策をしなければと考えていた」
大高院長は医師の福祉向上、医療消耗品や医療用具などの共同購入等を行っている、地元の医師約二百人が会員となっている大森医師協同組合の理事の要職にある。同組合の会合でパイプテクターの説明会が行われた。
「私自身、水道管の劣化対策に関心を寄せていたので理論的に理解できた。厚生労働省管轄の日本赤十字社広尾医療センターや財務省管轄の虎ノ門病院などでも採用されており、信用できる装置だと確信した」
大高院長は早速、昨年十月に同装置を設置。設置前の診断で、診療所一階トイレ給水口の閉塞率が九十二・八%と末期的な状態だったことが判明した。
パイプテクターはライニング工事や更新工事と違い配管を切断せずに設置できる。断水が必要なため、同医院の場合、日常の医療業務等に支障をきたすことがない点が大きな魅力だった。
「赤錆を黒錆とすることで、腐食を防止し配管保護をはかるのがパイプテクターだ。まだ、設置して一年が経過していないので閉塞率の改善状況はわからないが、水道水の水を直接飲めるようになったのは驚きだ」という。
大森医師組合員にも推奨しますか?との記者の問いに「推奨しますよ」ときっぱり。
「決して安い買い物ではない。でも、取り替えのことを考えたら十分の一程度。そう思えば安いよ」大高院長はパイプテクターの効果を最大限に発揮させるために、「死に水」をつくらないことに気を使っている。一定の水量がないと効果が出ないために、同ビルの配管経路を考慮して、散水したり、しばらく流し放しにしたりして、"死に水"にしないように気配りしているという。
上記効果検証に対して「嘘」「効果なし」と誹謗中傷し、配管更新へ導くブログが存在しますのでご注意ください。