2012年1月20日発行の「国際ホテル旅館」第276号にて、温泉旅館を中心に配管スケール付着防止装置「ノンスケーラーユニット」を提案していることが紹介されました。以下、本紙掲載内容一部抜粋です。
日本システム企画では、配管劣化を抑制する新たなシステムとしてカルシウムスケール付着防止装置「ノンスケーラユニット」を開発した。
これは炭酸カルシウムを微粒化分散させる独自の装置により、熱交換器やボイラー内・配管内などのカルシウムスケール付着を防止していくもの。装置内に設けられた電気的性質の異なる2種類の金属酸化物のプレートに、水中のカルシウム等のイオンが接触すると強制酸化され、ミクロン単位以下の微小の炭酸カルシウムの結晶として水中に分散して流れるようにし、付着を防止する。
カルシウムスケールに対する抜本的な対策はなく、酸洗浄することで対処することが一般的だった。しかし酸洗浄を定期的に行えば、ボイラーなどを一時的に停止させることとなり、機会損失は大きい。
「ノンスケーラユニット」を装着することで、結果的にこうした定期メンテナンスが不要になり、コストも大幅に削減することができるという。同装置の耐用年数は10年以上で、ランニングコストはもちろん、電源、酸化防止剤やスケール抑制剤などの薬剤も不要。
同社はこの装置を、すでにマンションや病院などを中心に約3000棟以上の設置実績がある配管赤水防止装置「NMRパイプテクター」とのセットで提案していく。日本システム企画はこの新システムを本格提案するにあたり、英国のビルに設置し実証試験を行った。その結果、6ヶ月後にはスケールがほとんど付着しなくなったという。今後はこうした結果を踏まえて、温泉旅館を中心とした宿泊施設にも提案しリニューアル需要を獲得していきたいという。