2019年6月27日
2019年6月27日 当社代表取締役社長の熊野により、メディア向けの講演会を開催いたしました。
プラスチックによる海洋汚染問題の解決策として、当社製品「NMRパイプテクター®」を提案。海洋プラスチックごみ削減への最新動向や水道水と赤錆の関係について解説いたしました。海洋汚染問題については先日開催されたG20をはじめ、近年世界でも大きな課題点として注目されています。 今回、20社近くの記者様にご来場いただき、各メディア先でも本講演が紹介されております。講演内では赤錆で汚れた赤水を、弊社製品のメカニズムを利用して黒錆化にする実演も行われました。以下に講演内容の一部抜粋をご紹介いたします。
※イメージ画像出典:AdobeStockより
世界で最も関心の高いプラスチックによる海洋汚染は大きな問題となっています。人類が出しているプラスチックの廃棄物が年間で約2億7500万トン、その内の約800万トンが海洋ゴミとなっています。ゴミは海洋に浮遊し、マイクロチップやプラスチック破片が海洋生物に悪影響を及ぼしています。早期にプラスチックによる海洋汚染を防止する手立てが必要となってきました。
海洋汚染している約800万トンのプラスチック廃棄物の主要なものは飲料用ペットボトルです。ペットボトルは年間4800億本消費され、これは1分間に100万本という計算になります。先進国ではリサイクル等されていますが、発展途上国では河川や海洋に投棄または廃棄されています。この河川に廃棄されたものは、やがて海に流れていき、海に廃棄されたものは、波などの物理的力や紫外線等で分解され、細片されることにより海洋を汚染すると同時に、そこに住んでいる生物の体内に取り込まれています。それにより、多くの生物が生存出来ず、死に至っています。
※イメージ画像出典:AdobeStockより
※イメージ画像出典:Pixabayより
発展途上国における飲料水用ペットボトルの使用を防止・減少させるためには、この地域に現在ある水道施設の水が飲料に適応するよう改善すれば、可能になります。発展途上国の都市部の人口は例えばインドネシア、バングラデシュ、ベトナム、タイ、フィリピン、スリランカ、マレーシア、インド、パキスタン、ミャンマー、モンゴル、ネパールなど都市部の人口だけでも12ヵ国で総数約1億人以上にも及びます。
現在敷設されている水道施設の水が飲料に適さない最大の理由は、配管内の赤錆が水に溶出し、汚染した水は健康上良くない水質になっており、殺菌用の塩素を入れても塩素が消失し、雑菌が繁殖している為です。この水道水の赤錆問題を低コストで改善できれば、水道水は飲料に使用されペットボトルの使用は激減します。もし仮にアジアの一部の都市の人口、1億の人が1日2本程度消費するペットボトルを削減できたら、年間約700億本のペットボトルを減少させることができます。容量が500mlのペットボトルは、中身が空の場合の重量が1本につき約25gなので、削減総重量はそれだけでも約200万トンになります。 発展途上国の予算上、配管の取替は不可能です。配管更新費用の10分の1または20分の1で配管内の赤錆を止め、発展途上国の水道水が利用出来れば、飲料用ペットボトルの使用量が激減し、海洋汚染を改善することが可能になります。
※イメージ画像出典:AdobeStockより
講演会の様子
現在配管内の赤錆を低コストで防ぎ配管を切らずに設置できる技術は世界で唯一NMRパイプテクター®になります。この装置は既に日本の水道局で防錆効果の確認と雑菌用塩素濃度低下を防ぎ殺菌効果を持続する、効果検証が行われています。
ベトナムのビンフック省の水道配管内の赤錆が原因で水質が飲料に適さなかったのが、NMRパイプテクター®を設置したことにより赤錆を防止し、飲料に適するレベルまで水質改善を行った事例もあります。日本の和歌山県内の水道施設でも赤錆防止効果が検証されています。 このNMRパイプテクターの技術を必要とされている地域・国等に情報発信し、飲料用ペットボトルの使用を大幅に削減し、海洋のプラスチックゴミによる汚染問題を解決できるよう、願っております。 発展途上国の予算上、配管の取替は不可能です。配管更新費用の10分の1または20分の1で配管内の赤錆を止め、発展途上国の水道水が利用出来れば、飲料用ペットボトルの使用量が激減し、海洋汚染を改善することが可能になります。
※イメージ画像出典:AdobeStockより