2004年4月13日発行の「全私学新聞」にて、NMRパイプテクターの給水管の赤錆防止効果検証についての記事が掲載されました。以下、本紙掲載内容の要約です。
小中学校など教育施設における水道水の管理は、文部科学省で定めている施設整備指針の第5-1給水設備(2)
「飲料水の給水設備については、水質管理等衛生管理に十分配慮することが重要である」(抜粋)とあるように厳密な対応が求められている。
しかし、学校側の都合などもあり、例月行われる水質検査では配管の赤錆による赤水は捨てられて、きれいな状態の水を検査するので注意が必要だ。
この装置は日本システム企画株式会社が開発・販売しているNMR「パイプテクター」という機器で配管の外側から機器を取り付け、核磁気共鳴現象を利用して配管内の赤さびを化学的に安定した黒さびに変えるもの。
大規模な工事や断水などが無いので配管交換の十分の一程度の費用で済む点や授業への影響が出ない点が評価された。実際、その赤錆防止効果で朝一番の水から透明な水に変え、その効果検証結果により採用された。
衛生面への関心が高まっている現在、児童・生徒の健康管理は生徒募集にも影響を与えかねない事項だ。
また、学校施設は学校開放や緊急時の避難場所としての公共性も要請されている場所でもあり、どのような状態でも水道水は良好な水質を保つ姿勢が求められているといえよう。
なお、NMR「パイプテクター」は歴史的建築物として建て替えが不可能な建物をもつ、遺愛女子中学校・高等学校(函館市)など多数校で導入されている。