(一財)経済調査会発行の「積算資料ポケット版」マンション修繕編別冊「マンション給排水モデル事例集」へ当社取材記事について掲載されました。以下、本紙掲載内容一部抜粋です。
修繕積立金の使い方として建物・外壁の補修のほか、配管の取替えなどの工事があるのですが、当社は配管取替え費用を劇的に抑えられる「NMRパイプテクター」という赤錆防止・更生装置を販売しています。
「NMRパイプテクター」は、配管を覆うように外側から装置を設置するだけのため、断水を伴うような工事は不要です。また、水と装置が直接接触しないため、安全性も高く、病院や学校、行政施設などにも支持されています。期待耐用年数は設置より40年以上。製品の10年間保証だけでなく、設置前の内視鏡調査と設置一年後の調査を行っています。設置後の調査で効果が見られなかった場合は原状復帰のうえ全額返金の保証を業界内で唯一実施しているにもかかわらず、今まで一度も返金をしたことはありません。
高度成長期からバブル期に建てられたオフィスビル・病院・学校・マンションなどが、建てられてから何十年も経ったことで経年劣化の危機に直面しています。適切なメンテナンスを施せば建物本体は約50年は使えると言われていますが、ライフラインとして大切な給水・給湯・空調冷温水に欠かせない配管の劣化は目に見えないところで進行することに加え、管内に発生・進行した赤錆が水に溶け出して水のおいしさを損ねたり、ネジが腐食して結合箇所より漏水が発生するケースが後を絶ちませんでした。
また4~5階建てでエレベーターのないマンションの事例では、住み始めた頃は現役世代で経済的にも肉体的にも問題のなかった住人の方々も、数十年住んでいると老後を迎えて年金生活をしている世帯が増えてきます。足腰の衰えからエレベーターを新設したいとする希望者が増えている時期に、大規模修繕で配管取り替えに多額の費用をかけることになり、エレベーターの新設を諦めなければならない。それを「NMRパイプテクター」なら、配管の取替え工事と比べて1/5~1/10の費用で配管を蘇らせることができるため、エレベーターの他に、屋上防水や宅配ロッカーの新設、ロビーをきれいにすることやオートロックを新設できるかもしれません。つまり不動産価値を上げることができるのです。
コストの大幅削減が実現できる理由は、装置を設置するだけで大掛かりな工事が不要のため、その分の資材費や人件費が削減できます。事実、給水管の場合は配管取替え工事1/5~1/10、空調管(空調冷温水管)は1/10~1/20の費用で済んでしまいます。取り付け後のランニング・メンテナンスコストもかからず、赤錆を黒錆(南部鉄器や中華鍋などのコーティングで昔から使われている水に溶けない固い結晶)に変えるため、配管強度も向上するのです。
赤錆が発生する原因は、鉄が水中の水分子と酸素によって酸化するためです。赤錆は水に溶けやすく、大きく膨張して給水管継手部などの閉塞を起こしてしまいます。当社が着目したのは水中に元々ある自由電子の活用でした。配管内を流れる水に特定波長の電磁波を当てることで、赤錆を還元して黒錆に変えてしまおうと考えたのです。「NMRパイプテクター」設置前と後の内視鏡調査から配管の防錆効果に対する信頼を得て、数多くのマンションへ導入しました。また、防錆に対する学術的根拠の裏付けとして、2003年の大阪大学でのアジア太平洋防錆学会や2005年発行の日本防錆技術協会の機関誌にて「NMRパイプテクター」の防食技術の論文を発表しています。同時に、行政の管轄する工業試験場での防錆試験や導入したマンションでは内視鏡調査写真の提示など、設置後の客観的な効果実証を公明正大に行っています。
「NMRパイプテクター」は多くのマンションで導入いただけるようになりました。最初はマンションなどの民間施設から実績を増やし、病院、水道局など公共施設での設置や実証試験なども進んでいます。国内外で約4,000棟の実績があり、特にイギリスでは、バッキンガム宮殿やウィンンザー城をはじめ、ハロッズ(デパート)・英国放送協会(BBC)・マリオットやヒルトンなどのホテル、直近では大英博物館へも導入されています。当社が掲げる社是、「環境と健康に役立つ商品を提供し、社会に貢献する」を体現した「NMRパイプテクター」が、管理組合様の多くのマンションのお役に立てるように今後も努力していきます。