導入実績効果検証 27ヶ月・17年後
建物外観
本物件は築12年、塩化ビニルライニング鋼管(VLP)の給水管継手部分を使用していました。
将来的な赤錆閉塞対策としてのステンレス鋼管への更新工事は、1棟当り約1億円以上かかる見込みでした。
その費用の20分の1以下でNMRパイプテクター®を導入し、赤錆問題を解決することができました。
NMRパイプテクター®設置前に、台所給水管異種金属接合部部の赤錆閉塞を2戸で測定したところ、赤錆閉塞率はは77.5%と37.3%でした。
その後NMRパイプテクター®設置12ヵ月後は、それぞれ60.0%と31.0%へ赤錆閉塞率は大幅に縮小し、赤錆の防止と黒錆化が確認されました。
さらに、設置27ヵ月後では、それぞれ58.5%と23.3%へとさらに赤錆は体積10分の1の黒錆になっていることが確認できました。
建物名 | 広尾ガーデンヒルズ G・H・I・J・K棟 |
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所在地 | 東京都渋谷区広尾 |
建物概要 | 築12年、RC造15階建マンション |
給水方式 | 加圧ポンプ方式 |
設置日 | 1997年8月27日 |
設置配管/設置数 |
量水器二次側導入配管(VLP管 100mm)/PT-100DS×2セット 加圧ポンプ二次側給水配管(VLP管 65mm)/PT-75DS×5セット |
「内視鏡」で配管内の赤錆閉塞状態を撮影し、専用の機材にて赤錆閉塞率を計測して効果を測定します。
設置前 | 12ヶ月後 | 27ヶ月後 | 縮小改善 | |
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1戸目の内視鏡調査 |
77.5% |
60.0% |
58.5% |
19.0 ポイント縮小 |
2戸目の内視鏡調査 |
37.3% |
31.0% |
23.3% |
14.0 ポイント縮小 |
今回、“NMRパイプテクター”設置から17年後(※令和4年4月18日時点)の防錆効果の経過観察として、センターヒルH棟及びウエストヒルJ棟の各居住者様の居室内給水蛇口にて採水していただき、現地より外部検査機関(公益財団法人 宮城県公害衛生検査センター)に発送し、水中に溶出している鉄分値の分析を行いました。
調査年月日:令和4年4月18日(月)
外部検査機関:公益財団法人 宮城県公害衛生検査センター
部屋 | 鉄及びその化合物値 | 結果 |
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センターヒルH棟 | 0.03㎎/㍑未満 ※定量限界値 | 配管内赤錆が黒錆化され、溶出が停止している事を示しています。 |
ウエストヒルJ棟 | 0.03㎎/㍑未満 ※定量限界値 | 配管内赤錆が黒錆化され、溶出が停止している事を示しています。 |
※水質基準値は0.3㎎/㍑以下