月刊「ホテル旅館」2007年2月号にて、NMRパイプテクター®について掲載されました。以下、本紙掲載内容一部抜粋です。
マンションやビルの配管リニューアルを進めている日本システム企画が開発した「NMR工法」は、俄然ホテル・旅館業界でも注目され始めている。「NMR工法」は、水の水素の核磁気共鳴現象を利用して、建物の空調冷温水管や給水管内の赤錆を黒錆に還元することで劣化を防ぎ、配管の交換を不要とする技術だ。
この技術を生かしたのが、業界唯一の配管装置「NMRパイプテクター」である。なお、NMRとは(Nuclear Magnetic Resonance)の略で、分極している原子核にある特定の電磁波を与えると原子核の磁極が共鳴を起こし回転運動を起こす現象のことを指す。
赤錆を黒錆化する?黒錆は古くから南部鉄瓶や蒸気機関車等に利用されてきたもので、水に溶けない防錆被膜を形成するのだ。この性質を生かしたNMRパイプテクターにより、赤錆を完全に防止し短期間でデータにより効果確認ができる。しかもメンテナンスコスト、ランニングコストも一切不要。また、錆コブに発生する雑菌も解消し、味や臭みも改善する。さらに、管径最大2m、鉄等全ての管に外部設置できるので、断水工事の必要がないという際立った工法でもあるのだ。 それゆえに、従来の配管更新の5分の1~10分の1の費用で配管更新以上の配管延命を実現できるのだ。
このNMR現象による配管腐食防止技術は、すでに第13回アジア・太平洋防錆国際会議(学会)で論文が発表されたり、(社)日本防錆技術協会発行の雑誌「防錆管理」でも掲載され、その効果を学術的に証明されているものである。この技術は日本はもとより強い反響を呼び、マリオットホテルとヒルトンホテルが導入済みであり、現在インターコンチネンタルホテルがテスト中という状況だ。また英国ではホテルチェーンのみならず、ハロッズデパートや英国放送協会等もこぞって同システムを導入するに至っているのである。
一方、日本では今までマンションやビルが中心であったが、目下日赤病院など名だたる病院への採用が続々と決定している。いずれも目に見える形で赤錆防止、配管延命効果が実証されているのだ。そしてホテルや旅館でも否応なく、この赤水、赤錆問題の解決の決め手としてNMRパイプテクターの設置効果を見据えつつあるところだ。 なお、同社では直近で、薬剤を全く使用しないでレジオネラ菌問題を完全に解決するレジオネラ菌殺菌装置「レジオネラ ターミネーター」も発売するに至っている。