導入実績効果検証 1年1ヶ月
ケンブリッジ大学クライスツ・カレッジ
ケンブリッジ大学クライスツ・カレッジは1437年に建てられたゴッズ・ハウス(神の家)を前身とし、1505年に現在とほぼ同じ場所でクライスツ・カレッジとして再建・開学された大学です。『種の起源』の著者であるチャールズ・ダーウィンをはじめとする数々の著名な卒業生を排出していることでも有名です。
当大学の空調温水配管は内部に赤錆による問題に悩まされており、対策として2008年に犠牲電極を導入したものの赤錆の進行は止まりませんでした。また、年に一度防錆剤を投与していましたが、防錆剤の使用前後で水中の鉄分値に変化はなく、防錆剤の人体への影響を懸念する声も挙がりました。
そこで、赤錆と単細胞バクテリアを除去し、配管の強度を維持する目的で2013年7月31日に大学敷地内トッド棟の空調温水配管(還管)にNMRパイプテクターPT-75DSが1台設置されました。
NMRパイプテクター設置前に43.81 mg/lあった水中の鉄分値は、設置3週間後に17.95 mg/lに下がりました。10月に入り空調温水系統がフル稼働してからは水中の鉄分値はさらに減少し続け、NMRパイプテクター設置52週間後の2014年8月5日には0.5195 mg/lまでと約80分の1まで下がりました。
本設置は、配管内部に発生していた赤錆が強固な不働態の黒錆に還元され、黒錆の酸化被膜形成により配管内部が赤錆腐食から保護され、配管内保護・延命の効果が実証される結果となりました。
設置の様子
建物名 | ケンブリッジ大学クライスツ・カレッジ |
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所在地 | St Andrew’s St, Cambridge CB2 3BU EU |
設置日 | 2013年7月31日 |
設置前 | 3週間後 | 8週間後 | 10週間後 | 11週間後 | 13週間後 | 15週間後 | 18週間後 | 25週間後 | 設置52週間(1年1ヶ月)後 | |
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鉄分値(㎎/ℓ) | 43.81 | 17.95 | 4.22 | 11.5 | 4.1 | 6.811 | 8.588 | 3.215 | 3.943 | 0.5195 |
外部検査機関による分析証明書