更新:2020年4月30日
宮城県仙台市若林区にある、1978年に建築された3階建て24戸のコープ野村南石切が配管内の赤錆防止装置『NMRパイプテクター®』を設置してから15年以上経過した2017年に取材を行いました。 コープ野村南石切は築24年目を迎える2001年8月に、NMRパイプテクター®を設置しました。取材を行った2017年当時、築年数も約40年になっていました。 営繕担当理事の古田武さんは、「NMRパイプテクター®によって給水管はもとより排水管も延命が図られており、長期修繕計画で配管の更新工事(取り替え)の予定はない」と話しています。
そもそもNMRパイプテクター®とは何かというと、赤錆を黒錆に還元し、配管を強化する優れた機能を持つ製品です。 赤錆によって発生する問題は様々です。 配管は経年劣化によって赤錆が発生するもので、赤錆は赤水を発生させたり、配管がボロボロになるまで腐食させる性質を持っています。 これにより、赤錆閉塞や漏水、配管の接合部のネジ山を脱落させるなど、早急に対処しなければなりません。 実際にコープ野村南石切ではNMRパイプテクター®を設置し、15年が経過した時に配管の劣化診断調査が実施されました。 高架水槽の2次側と住居内部の排水管を抜管して調査を行ったところ、なんと給水管と排水管はいずれも配管内部の劣化による赤錆の進行はほとんど見られなかったそうです。 赤錆はほとんど進行しておらず、その表面は黒錆化されて配管更生がしっかりと行われていました。 排水管も同様に赤錆はほとんど進行していなかったため、高い評価を得ています。
2017年3月25日「マンション管理新聞」にて掲載された
NMRパイプテクター®
鉄をコーティングする黒錆の例「南部鉄瓶」
問題となる赤錆化に対して、同じ「錆」にも関わらず黒錆化が高く評価されるのは、黒錆の性質が配管にかえって良い影響を与えるからです。 黒錆とは鉄瓶や中華鍋など鉄をコーティングするのに欠かせないものであり、鉄をボロボロにする赤錆から守ってくれるのが最大の特徴です。 黒錆はその性質から奈良時代や平安時代も使われていて、神社やお寺の釘、蝶番などに使用されてきました。 経年劣化が進行しても黒錆は一切水に溶けないので水が汚染されることがなく、何百年と赤錆から配管を守ってくれます。 さらに黒錆は体積が小さいので赤錆閉塞を改善させる効果があるなど、まさに強固防食であり、建物が寿命を迎えるまで配管を守ってくれます。 このNMRパイプテクター®の赤錆防止や黒錆化による更生効果は、1つの蛇口につき1日あたり200L~300Lの水の使用なら40年以上も持続するのがポイントです。 これなら建物の寿命まで配管を活用することができますし、実際に配管の寿命を30年以上延命させた事例もあるほどです。
実際にNMRパイプテクター®を設置してからというもの、今まで年に1回実施していた排水管の洗浄回数を30%も減らすことに成功したそうです。
当時、排水管の洗浄に立ち会うことが多かった古田さんは、排水弁に溜まった堆積物を見てびっくりしたそうです。
油のカスやヘドロだけでなく錆の塊まで大量に排出されていたため、いかに経年劣化によって赤錆が発生しやすいかが分かります。
排水管の洗浄回数を減らせたのは大きなメリットです。
配管内部で発生している赤錆やヘドロなどを徹底して取り除くためには、専用の洗剤を使用するのが一般的です。
しかし、中には薬品だけではなかなか落としきれなかったり、赤錆が取り切れなかったりすることがあります。
この場合、高圧洗浄機を導入して配管を高圧洗浄する選択肢がありますが、当然コストがかかります。
高圧洗浄機を使わずに洗浄する方法もありますが、赤錆を取り除くためにかえって配管の内側を傷つけてしまったり、ヘドロを手作業で取り除くといった作業が必要です。
NMRパイプテクター®設置により、
配管洗浄の回数が減り、コスト削減に成功!
NMRパイプテクター®は
水中の雑菌も減少させます
しかもこれを住居内部の給水管や排水管に必要な分だけ行う必要性があるので、洗浄に必要な手間とコストがかなりかかってしまいます。時間がかかってしまうのも困りものです。
加えて、従来の赤錆除去方法の配管洗浄だと洗浄してから2年か3年後でぬめりや細菌の繁殖が再発するので、定期的に配管を洗浄する必要性があります。
そしてそれを繰り返しているとコストがかかる上に赤錆によって腐食した部分を削ぎ落とすことから、配管の寿命を縮めてしまいます。
配管洗浄はコストと共に配管の寿命を早めるため、いずれ配管の取り替えコストもかかるのが難点です。
しかしNMRパイプテクター®を設置すれば、それらの問題を解決でき、コストを抑える事ができました。
NMRパイプテクター®はぬめりの原因となる雑菌を解消し、水垢などの汚れを減少させるため、洗浄回数を減らす事が出来るからです。
建物の築年数が経つとそのメンテナンスの為の資金繰りに苦しくなると古田さんは語っています。
NMRパイプテクター®の導入は赤錆の黒錆化によって給排水管の更新頻度を大きく減らすことに貢献するため、コストダウンに寄与します。
実際にNMRパイプテクター®を設置してから排水管の洗浄に立ち会った古田さんは、錆の量が極端に減った上に黒錆の粒が少し出てきただけだと話しています。
コープ野村南石切でたまたまリフォームした部屋があり、配管を更新して古い管を確認したところ、その後も使用し続けるのに何も問題はなかったそうです。
あらためてNMRパイプテクター®の延命効果が高いと実感した瞬間だと言えます。
お客様から信頼されるNMRパイプテクター®
築年数が約40年のコープ野村南石切の営繕担当理事の古田さんは、以上の調査を通してあらためてNMRパイプテクター®への信頼が高まったと言っています。
配管は長期的な使用によってどうしても劣化し、強度だけではなく衛生的な問題などが発生してしまうものですが、
NMRパイプテクター®を設置すると赤錆問題を解決し、配管を延命するだけでなく、ぬめりの原因となる雑菌を解消し、水垢などの汚れを減少させる事もできます。
定期的な洗浄作業の回数を減らせるだけではなく、配管そのものを建物寿命まで延命できるので、全体として大幅なコストダウンが見込めます。
建物の築年数が経つとそのメンテナンスの為の資金繰りが苦しくなるというのは、マンションなどを管理する多くの方を悩ます問題ですが、NMRパイプテクター®はその問題の解決に大きく寄与すると言えます。