更新:2020年5月22日
私たちの生活には飲用はもちろんのこと、清潔な環境や快適な暮らしを維持するために水は欠かせません。
日本システム企画株式会社のNMRパイプテクター®は、赤錆を還元し、黒錆化する事によって配管を強化し、大切な水をまもる心強い製品です。
NMRパイプテクター®はマンションだけではなく、様々な建物、重要施設で導入されています。
国内にとどまらず海外でも多くの導入実績を誇るNMRパイプテクター®ですが、今回はバッキンガム宮殿に導入された事例をご紹介します。
NMRパイプテクター®が導入された
「バッキンガム宮殿」
バッキンガム宮殿の衛兵
ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式当日の映像など、英国のロイヤルファミリーがバルコニーに並んで国民に姿を見せている様子を見たことはないでしょうか。
あの場所がバッキンガム宮殿です。
ロンドン中心部にある宮殿で、赤い制服に高さのある黒の帽子がトレードマークの衛兵の交代式でも有名で、観光名所にもなっています。
英国皇室の正式な住居で、現在はエリザベス女王の住まいでもある、英国を代表する建造物の1つです。
バッキンガム宮殿は1703年にバッキンガム公爵が建てたのがはじまりで、当時はバッキンガムハウスと呼ばれる邸宅でした。
その邸宅を1761年にジョージ3世が譲り受けたことで王室とのかかわりができます。
邸宅とはいえ、豪華な造りでしたが、質素なものを好んだジョージ3世は派手な装飾等を取り払ってしまったといいます。
しかし息子のジョージ4世は建築家ジョン・ナッシュに依頼して、大掛かりな改築に着手します。
大幅な増築に、古い塔の立て直し、ナポレオンからの勝利を記念した凱旋門(現マーブル・アーチ)の建築、宝飾品を散りばめたセンター・ルームなど、大規模且つ華やかなもので、ルネッサンス様式からネオ・クラシック様式へと全体の様相もガラッと様変わりしました。
その結果、費用は当初の3倍にも膨れ上がりジョン・ナッシュは解雇され、凱旋門の完成をもって改装を終了します。
12年にも及ぶ大工事でした。
やがてバッキンガム宮殿の主は、改装工事未完のまま、若き日のヴィクトリア女王へと移ります。
後に「大英帝国の母」と呼ばれる女傑です。
彼女の夫であったアルバート公は未完であった工事に着手、その大部分を完成させ、ヴィクトリア女王は即位の際バッキンガム宮殿へ移り住み、1837年に皇室の正式な居城となります。
その後、息子のエドワード7世やジョージ5世とメアリー王妃の改築を経て、私たちの知る現在の姿が完成します。
敷地面積1万坪、部屋数775、日夜800名ものスタッフが勤務する大住宅です。
英国女王の居城にふさわしい姿といえるのではないでしょうか。
バッキンガム宮殿での式典の様子
バッキンガム宮殿には800名にも及ぶスタッフが勤務していますが、それには理由があります。
宮殿内には女王のプライベートルームの他に執務室や接見室、王室庁の事務本部、美術館、舞踏会場などもあり、公式業務を執り行う場としても使用しているからです。
なかでも重要なのが王室の式典や祝賀会、国家行事、晩餐会などに使用し、迎賓館として諸外国の賓客をおもてなしする役割です。
年間の招待客数は4万人にも上るといいます。
王室権威の象徴の場でもあるといえるでしょう。
諸外国の首脳陣や各分野の権威、著名人などをもてなし、時には宿泊にも使用するバッキンガム宮殿。
そんな場所で水道管から赤水が流れてきたらどんな印象をもたれるでしょうか。
賓客も浴室やトイレなど、水場を利用する機会は少なからずあるはずです。
英国王室の、しかも女王の宮殿でありながら赤水が出るというのは、決して外聞のよいものではありません。
しかし残念なことに、バッキンガム宮殿では赤錆の被害に悩まされていました。
では、どのような経緯でNMRパイプテクター®導入に至ったのでしょうか。
バッキンガム宮殿がNMRパイプテクター®を導入したきっかけは、老舗百貨店ハロッズ・デパートでした。
チャールズ・チャップリンやローレンス・オリヴィエ、ヴィヴィアン・リーなど数々の著名人が上顧客として利用してきた英国を代表するデパートで、王室御用達でもあります。
日本の三越百貨店(現・三越伊勢丹ホールディングス)はハロッズをモデルに誕生したといわれています。
2006年3月、ハロッズの客用トイレで赤水が出ます。
給湯配管の赤錆が原因でした。
対策として急遽NMRパイプテクター®を導入します。
その結果は顕著で、効果検証でも新たな赤錆が発生していないことを証明、約1.5ヶ月後には赤水の発生は完全に停止しました。
この結果を受けたハロッズの役員は、同じく赤錆の問題を抱えていたウィンザー城へNMRパイプテクター®を紹介します。
ウィンザー城はイギリス南東部に位置し、現在も使用している城のなかで最も古い世界最大級の居城です。
ヴィクトリア女王の治世では、迎賓館としても使っていました。
ウィンザー城では2006年11月に問題のあった給湯設備にNMRパイプテクター®を設置、赤茶色だった湯水は42日後には透明なものへと変わり検証を終了します。
実はこの給湯設備があったのが、毎週末エリザベス女王陛下が滞在するクイーンズタワーでした。
このような背景があり、NMRパイプテクター®は同じく赤錆問題が発生していたバッキンガム宮殿へ導入することになりました。
導入のきっかけは老舗百貨店「ハロッズ・デパート」での
NMRパイプテクター®の実績
NMRパイプテクター®設置箇所
2007年1月。
いよいよバッキンガム宮殿にNMRパイプテクター®を設置します。
当時バッキンガム宮殿では空調温水配管と給湯配管に亜鉛メッキ鋼管を使用していましたが、赤錆による劣化のために、部分的に配管の更新をおこなっていました。
しかし、更新が済んだのは一部に過ぎず、問題解決には見通しが立っていない状況でした。
エリザベス女王の部屋用に設置してあるこれら配管内の循環温水は、赤錆により使い始めからしばらく赤茶色だったのです。
そのため、この赤茶色の水を透明にする事と、配管の延命を目的としてNMRパイプテクター®を導入しました。
設置前、空調温水配管の鉄分値は16.6㎎/ℓと非常に高く、配管内に赤錆が大量に発生していることは明らかでした。
しかしNMRパイプテクター®を設置し、24日後に再度検査をすると0.46㎎/ℓまで低下して基準値である1.0㎎/ℓをクリアしました。
そして水の色も透明に変化していました。
また、給湯配管では設置前2.8㎎/ℓだったものが 24日後には0.018㎎/ℓと水質基準値である0.2㎎/ℓを大幅にクリア、
水の色も透明になりNMRパイプテクター®はその高い赤錆防止性能を遺憾なく発揮しました。
NMRパイプテクター®だからこそ解決できた問題
バッキンガム宮殿は2017年から2027年まで予定の大規模な改修工事に入りました。
ボイラーや一部配管の更新などもありますが、主に電気系統を中心としたものです。
大規模な改装ではありますが、宮殿全体の設備から考えれば、その一部に過ぎません。
しかし、総額4億ポンド(日本円で550億円相当)近い費用がかかります。
バッキンガム宮殿には775もの部屋があり、20mもの長さのあるスローン・ルーム(謁見室)や515mもの長い廊下があるなど、1部屋・1施設ごとの広さも想像以上のものです。
NMRパイプテクター®を導入せずに配管の更新を続けていれば問題解決に時間がかかる上に相当の費用がかかったことでしょう。
NMRパイプテクター®はコストパフォーマンスに優れた製品で、配管更新をする場合、例えばマンションであれば1戸あたり60~100万円程の費用が掛りますが、
NMRパイプテクター®では、その5分の1~10分の1まで費用を削減する事ができるのです。
また女王陛下の部屋周辺には、安全保障上の問題が立ちふさがります。
工事関係者であっても原則立ち入り禁止のため、安易に工事に踏み切れないのです。
この問題もNMRパイプテクター®は難なく解決してしまいました。
女王陛下の部屋周辺に業者が立ち入る必要はなく、工事の騒音で困らせることもありません。
実にスマートです。
世界に誇る英国王室に合った解決手段だったのではないでしょうか。
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」
バッキンガム宮殿のように国賓クラスのお客様をもてなすことはなくても、ゲストに心地よく過ごしてもらうためには水回りも安心できる環境にしたいものです。
NMRパイプテクター®ならバッキンガム宮殿の事例のように、スマートに、そしてリーズナブルに問題を解消できます。
赤水・赤錆に心当たりのある方は一度検討してみてはいかがでしょうか。