更新:2022年8月19日
築年数が経過すると、どうしてもいろいろな建物配管設備が赤錆劣化してきます。 私たちの生活に欠かせない水道(給水)や給湯配管も長年同じものを使い続けていると、どうしても赤錆劣化を起こします。 例えば、蛇口をひねると赤く変色した赤水が出てくるのであれば、赤錆が水道水に溶けだしているため要注意です。 そのままにしていると配管が詰まったり、腐食が進み水漏れを起こしたりするかもしれません。 このような赤錆に対して防錆効果を示すのが、赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」です。 世界中で導入事例のあるNMRパイプテクター®ですが、ここでは英国ウィッティントン病院の給湯管の赤錆防止を実現したケースについて紹介します。
赤錆劣化した給水配管内
NMRパイプテクター®が導入された
「ウィッティントン病院」
ウィッティントン病院とは英国、ロンドンにある病院です。 どのような病院かについてここで見ていきます。
ウィッティントン病院とは、ロンドン北部では最大規模の医療機関のひとつです。 地域の中核病院として機能していて、ハイゲイト・ヒルに設立されました。 ウィッティントン病院は1860年代に建設された、歴史ある医療機関です。 当時近隣にあった3つの病院を統合することで設立されました。 ちなみにその中でも最も古い病院は当時、天然痘病棟でした。 1745年に設立された医療機関でその名の通り、天然痘患者の収容や種痘接種を目的に作られました。 1855年に発生した天然痘の大流行時には1000人を超える患者を受け入れた病院としても知られています。
ウィッティントン病院の近くには猫の彫刻があります。 これは「ウィッティントンの猫」と呼ばれるもので、伝説に基づく作品です。 その昔、ディック・ウィッティントンという貧しいみなしごがいました。 彼は貿易船で仕事をしていたのですが、彼の飼っていた猫がネズミ退治で活躍しました。 そこで「猫を貸してくれないか?」という注文が相次ぎ、彼は大金持ちになったという話です。 ちなみにウィッティントン病院のロゴマークも猫です。
ウィッティントン病院は1860年代に建設されたこともあって、建物内配管の老朽化が進んでいました。 給湯配管も前回に配管更新されてから、およそ30~40年程度経過していて赤錆劣化により赤水が発生していました。 簡易手術室や管理室、無菌室の給湯配管は亜鉛めっき鋼管を使用しています。 こちらの配管が赤錆劣化して、毎朝赤水が発生するようになりました。 このままでは水道管の詰まりや腐食による水漏れなどの発生するリスクが高く、赤錆防止装置NMRパイプテクター®を導入することになりました。
漏水した配管イメージ
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」
赤錆防止装置NMRパイプテクター®は水の自由電子を利用して配管内で発生する新規の赤錆を防止する装置です。 また既に配管内にある赤錆を水の自由電子で黒錆に還元します。 黒錆は鉄の表面に緻密な皮膜を形成することで、鉄を赤錆から守ることができ、 南部鉄瓶や中華鍋などで表面をコーティングする為に使用されています。
NMRパイプテクター®は発売されて25年以上がたちますが、多くの病院、ホテル、学校などの施設にてご好評頂いており、2022年の時点で導入実績数が4,300棟を突破しているほどです。 NMRパイプテクター®はマンション以外でも、国内外問わず、行政施設や公共施設、商業施設など多種多様な建物で使われています。 NMRパイプテクター®は配管の種類にも柔軟に対応していて、給水・排水配管のほかに空調冷温管、冷却配管、給湯配管の赤錆劣化防止として使用可能です。
NMRパイプテクター®は、より早い段階で水道(給水)、給湯、空調配管内の防錆効果を実感できる点もおすすめポイントです。 最短で1か月以内で配管の防錆効果をNMRパイプテクター®は確認できたというお客様からの声もしばしば聞かれます。 水道(給水)管の赤水などで悩まされていて、できるだけ早く現在の配管の赤錆劣化問題を解消したいという人にはおすすめです。 実際に今回紹介しているウィッティントン病院でも、NMRパイプテクター設置後すぐに給湯配管内の防錆効果が立証されています。
ウィッティントン病院では、赤錆防止装置NMRパイプテクター®の設置前、夜間滞留しているお湯の鉄分値は赤錆により1リットル当たり7.3㎎でした。 イギリスの水道法に基づく水質基準値は1リットル当たり0.2㎎ですから、基準値の36倍以上と大幅に超えていることがわかります。 これにより配管内の赤錆腐食が大変進んでいる事が分かりました。 しかし赤錆防止装置NMPパイプテクターを設置したところ、水中の鉄分値は19日後には0.4㎎にまで減少しました。 設置前の数値と比較すると、95%弱減少した形です。 さらにNMRパイプテクター®の設置から29日後には、1リットル当たり0.08㎎とさらに減少しました。 先ほど紹介した水質基準値を大きく下回るレベルにまで改善したことがわかります。 この結果から、NMRパイプテクター®により新規の配管内の赤錆発生が完全に防止され、既存の赤錆が体積1/10の黒錆に変化し赤水が解消され、給湯配管が長期延命された事が立証されました。
設置前 2005年12月5日 |
設置19日後 2006年5月22日 |
設置29日後 2006年6月1日 |
英国水道法水質基準値 | |
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鉄分値(㎎/ℓ) | 7.33 | 0.388 | 0.077 | 0.2 |
※8時間以上使用を停止した夜間滞留水の最初の500ccを採水して検査
もともとウィッティントン病院では赤錆による給湯配管の劣化を防止して、40年以上配管を延命することを目的にNMRパイプテクターを導入しました。 そしてNMRパイプテクター®を設置したことで、給湯配管の内側が赤錆から黒錆に変化し、黒錆で保護される事によって赤錆腐食が進行する事もなくなりました。 NMRパイプテクター®が設置されている限り建物寿命まで配管を使用できるようになりました。
給水、給湯、空調配管の赤錆劣化が起きると、配管の修繕や交換などが必要になりますが、これにはかなりの費用が必要になります。 もし配管更新するとなれば、国内の一般的なマンションで1戸当たり60~100万円程度かかるのが相場です。 ところがNMRパイプテクター®を導入すれば赤錆を防止し、NMRパイプテクター®が設置されている限り、 ウィッティントン病院の事例のように建物寿命まで配管を交換することなく延命できます。 NMRパイプテクター®の導入にかかる費用は配管更新と比較して、1/10~1/5程度です。 NMRパイプテクター®は80~90%のコストカット効果が期待できる装置です。
水道(給水)、給湯、空調配管更新するためには、大掛かりな断水工事が必要です。 また一定期間配管が使用できないので断水をしなければなりません。 しかしNMRパイプテクター®は配管外部より設置できるので、断水する必要はありませんし、水は常時使えるので、生活に支障をきたす心配もありません。
NMRパイプテクター®設置箇所
ウィッティントン病院の給湯配管内赤錆防止の事例を通して、NMRパイプテクター®の高い防錆効果をお分かり頂けましたでしょうか。 安心安全な水をいつまでも使用したいと考えている方は、ぜひNMRパイプテクター®の導入をご検討ください!