更新:2022年8月23日
国内外で4,300棟以上の多数の防錆効果検証を実施し、検証実績を誇る配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®-NMRPT-」が世界を代表するBBC(英国放送協会)の最古のスタジオビルの空調配管の赤錆劣化防止効果を検証して採用された事例をご紹介いたします。
BBCは「ドクター・フー」「空飛ぶモンティ・パイソン」といった番組の制作や、国際情勢を知る上で重要な「BBCニュース」など世界で最も有名な日本でも馴染み深い放送局です。
最近では「BBCニュース」を英語の勉強替わりに視聴するひとも増えているようです。
このBBCの建物で発生していた空調配管の赤錆劣化をNMRパイプテクター®が短期間で防止した効果検証の内容について詳しくお話ししていきます。
日本でも馴染み深い放送局「BBCニュース」
BBC(英国放送協会)
NMRパイプテクター®導入の話の前に、今一度BBCのスタジオビルについてご説明します。 BBC(英国放送協会・British Broadcasting Corporation)は、イギリスのラジオやテレビを運営する公共の放送局です。 NHKとよく似た役割の放送局で、視聴者から集める受信料(NHKは「放送受信料」、BBCは「受信許可料」)が主な原資となっており、それによってジャーナリズムの独立性を担保しています。
BBCは公共放送ですが、日本のNHK同様に受信料未払いの問題や、イギリスの二大政党のひとつである保守党からサービス縮小を求める動きなどがあり、必ずしも安定した財源が保障されている訳ではありません。 実際、2010年から2017年の間は受信料の値上げも凍結され、人員削減や扱うコンテンツの見直しなど全体の予算縮小を余儀なくされ、スタジオビル内の空調配管の赤錆劣化防止効果の検証は緊急の課題でした。
BBCの歴史は長く、1922年に「イギリス放送会社」という名でラジオ局としてスタートし、1936年にはテレビ局を開局、世界で初めてテレビ放送を開始しました。
そのためBBCの建物の多くは非常に古く、メインブロックビルは47のスタジオを有しており、1953年に竣工し、空調冷水配管の赤錆劣化でスタジオ内の冷房の効きが悪い為、その改善の為に配管内赤錆防止装置NMRパイプテクター®が導入され赤錆防止効果の検証を行った2006年当時、築後53年を経過していました。
メインブロックの空調冷水配管では、亜鉛メッキ鋼管(SGP)を使用していましたが、亜鉛メッキ鋼管の耐用年数は通常20年程ですから、とうに寿命を過ぎていた事が分かります。実際のところ、メインブロックの空調冷水配管は赤錆による腐食が進行し、冷房の効きが悪く、一部で漏水もあり非常に深刻な状態でした。
ステージ5ビルも同様の状態で、NMRパイプテクター®は赤錆劣化防止、漏水防止及び配管の延命を目的としてBBCのこれら2つのビルに設置され、赤錆防止効果検証が実施されました。
NMRパイプテクター®設置による空調冷水配管内の赤錆防止効果は、効果検証によってわずか1カ月ほどで確認されました。 NMRパイプテクター®設置前、メインブロックビルの空調冷水配管の循環水の鉄分値は赤錆により5.53mg/lと非常に高い値を示しておりましたが、NMRパイプテクター®設置32日後の水質検査で赤錆による鉄分値は、その1/100以下の値である0.05mg/lと大幅な減少が見られました。 ステージ5ビルでも、NMRパイプテクター®設置前の水中の赤錆による鉄分値は3.80mg/lと非常に高かったのが、設置後はその約1/63となる赤錆による水中の鉄分値は0.06mg/lの値まで減少し、空調冷水配管内の赤錆が水に溶けない黒錆に変化したことが立証されました。 このように、築後53年と大変古いBBCの建物の空調配管でもNMRパイプテクター®はその高い赤錆防止効果を遺憾なく発揮する事ができました。
配管内の水中に含まれる赤錆による鉄分値
NMRパイプテクター®の最も重要な働きは、配管内部に発生した赤錆を黒錆に変える(還元する)ことです。 その際、水和電子と呼ばれる水の自由電子を利用しますが、水和電子は一般的な水では水の凝集(水分子のクラスター)の内側にあるため、水が運動しても剥離放電させる事ができません。 NMRパイプテクター®は特定の電磁波を発生させ、水分子の水素核に共鳴振動、つまり核磁気共鳴(NMR)を起こしてクラスターサイズ小さくし、水の自由電子(水和電子)の位置をクラスター内から外側に移動させます。この水をポンプの圧力で運動させ、水和電子の剥離放電を実現します。 核磁気共鳴(NMR)を応用した配管更生方法は世界的にも珍しく、それを可能にしたのは世界で唯一NMRパイプテクター®だけです。
NMRパイプテクター®により水のクラスターが小さくなり外側に移動した自由電子が水の運動エネルギーで剝離放電され、この水和電子が供給された赤錆は還元されて体積が1/10の黒錆に変化し、配管内部に黒錆の固い皮膜が形成されます。
黒錆の被膜はあらたな赤錆の発生を抑制して配管の腐食の進行を止めるばかりか、黒錆自体が非常に強固な結晶なので配管は強化されます。
黒錆でコーティングする技術は、古くから鉄器などに広く用いられており、日本では南部鉄瓶、海外だと蒸気機関車や中華鍋に導入され現在も活用されている技術です。
奈良時代・平安時代の寺社の釘や丁番にも使用されていますが、黒錆の安定性は驚くばかりで、何百年経った現在でも赤錆から鉄素地を守っています。
以上のように、NMRパイプテクター®は配管内で新規の赤錆発生を完全に防止し、既存の赤錆を還元して黒錆化し、その性質を上手く利用することで配管内の赤錆劣化を完全に防止し配管を更生します。
それが実現できたのは、「NMR工法」という高い技術力があったからこそです。
NMRパイプテクター®導入のメリットを見ていきます。
BBC(英国放送協会)の空調冷水配管に設置された
NMRパイプテクター®
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター」
BBCの空調冷水配管の赤錆劣化を防止し、47のスタジオの稼働を守りBBCが放送を続けられるようにしたメリットの他に、少ない費用で導入できることもまた、NMRパイプテクター®の大きな利点です。 通常のマンションの給水管であれば、配管更新費用の1/10から1/5でNMRパイプテクター®を設置可能で、配管を40年以上、つまり建物寿命まで延命します。
NMRパイプテクター®の導入によってイニシャルコストだけではなく、ランニングコストの削減もまた実現することが出来ます。
NMRパイプテクター®は消耗する資材などが無いため装置自体のメンテナンスの必要はほとんどありません。
加えてぬめりや水垢の原因である雑菌の発生を抑える効果もありますので、通常は3~4年に1回行われる配管洗浄もその回数を減らすことが出来ます。
財政が厳しい中でなるべく大きな予算を番組制作費などに割り当てたいBBCとしては、スタジオの照明からくる室内の温度上昇を防ぐ空調冷水配管の赤錆劣化を完全に防止し、その効果の検証結果からメンテナンス費用をNMRパイプテクター®で大きく圧縮できたことは非常に重要なことでした。
NMRパイプテクター®は日本だけではなく海外でも重要な施設の配管内赤錆劣化の防止効果を検証してから導入され、その防錆効果を立証することで配管メンテナンスのコストを1/10以下に削減することに貢献しています。
NMRパイプテクター®の検証実績は2020年3月時点で4,200棟以上にものぼり、病院・ホテル・デパート・大学・公共施設など様々な種類の施設、空調配管・給水・給湯・水道局の配管・工場の冷却管など様々な種類の配管で優れた赤錆防止・配管延命効果を発揮しています。
配管の赤錆問題にお困りのマンションオーナーの方は、ぜひ一度日本システム企画株式会社のNMRパイプテクター®までご連絡ください。無料相談を承っております。
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