更新:2023年1月5日
配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」はマンションをはじめ、病院・ホテル・商業施設や公共施設、学校と幅広い導入先で設置されてきました。導入先では必ず配管内の赤錆防止効果の検証を行い、その効果が目に見える形となった上で導入いただいております。
また、莫大な修繕費用が必要となる配管更新に比べて「NMRパイプテクター®」は低コストで設置できる点も大きなメリットです。
今回ご紹介する導入先の「聖イグナチオ教会」では、建物の老朽化に伴い空調冷温水配管内で赤錆閉塞が進んでおり、その結果「冷房があまり効かない」というクレームがありました。赤錆問題の早急な解決且つ修繕費を抑えた対策が求められていました。
聖イグナチオ教会、またはカトリック麹町教会は戦前から存在する歴史ある教会です。80年以上前の1936年(昭和11年)に麹町にて「聖テレジア教会」として設立されました。この教会が1945年の東京大空襲で全焼し、同じイエズス会に属する上智大学クルトゥルハイム聖堂を臨時の教会として使いながら1949年に新しい聖堂を建設しました。教会名もカトリック修道会イエズス会の創立者にして初代総長であった「聖イグナチオ・デ=ロヨラ」の名を冠し、聖イグナチオ教会に改めました。
そこから半世紀が経ち、信徒が急激に増加するにつれ建物の老朽化が進んでいたことから1999年に鐘楼、主聖堂、信徒会館から成る現在の建屋に建て替えられました。
聖イグナチオ教会の外観
設置前の赤錆により茶色に着色した水が採水されたボトル
聖イグナチオ教会の竣工から設置当時で築20年となり経年劣化が目立ち始めてきたため、教会の信徒で構成する施設委員会によって教会の長期修繕計画の立案が出されました。教会で使われる空調システムはセントラル(中央熱源式)で、各室に設置する空調機であるファンコイルユニット(FCU)を主力とし、一部は大型空調機であるエアハンドリングユニット(AHU)を使用、熱源設備は信徒会館の地階の機械室に集中配置されていました。そして修繕対象である空調システムの不調の原因は、冷温水配管内での赤錆によるファンコイル内の閉塞によるものであることが判明しました。
配管の赤錆閉塞を解決するために配管更新も検討されましたが、総工費は億円単位と莫大な金額であり、国の補助金制度を活用しても修繕コストが不足する状態でした。また配管更新を行う場合、工事期間中は空調が使えない状態となり、更に目に見える部分しか取替えられないため根治に至らないことから別の方法を検討することになりました。 そこで日本システム企画の「NMRパイプテクター®」がもう一つの対策として採用されました。
空調の冷温水配管における赤錆閉塞問題を抱えていた聖イグナチオ教会ですが、NMRパイプテクター®を導入することによってその問題を解決しました。以下より、NMRパイプテクター®の効果検証結果と特長について解説していきます。
NMRパイプテクターには、以下の3つの特長があります。
➀配管更新に比べ1/5~1/10以下のコストで設置できる
➁設置の際に断水・空調を止める必要がない
➂建物寿命まで配管内の赤錆を防止し延命できる
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」
➀のコストについて、配管更新の費用と比較すると約1/5~1/10以下に費用を抑えられ修繕費用の削減に繋げられる点です。NMRパイプテクターによって今回の聖イグナチオ教会での修繕費用不足の問題を解決しました。
➁については、NMRパイプテクターは配管の外側に設置するため断水や配管の切断をする必要がなく、設置工事の間に空調を止める必要もありません。
そしてNMRパイプテクター最大の特長である➂は、配管内にある既存の赤錆を水に対して不溶性である黒錆に還元することで、新規の赤錆発生を完全に防止できる点です。配管の部分更新では目に見える部分しか取替えられないため、完全な根治に至らないとされました。
しかし、NMRパイプテクターは全ての配管内の赤錆を黒錆に変え、更に新規の赤錆発生を防止することで建物寿命まで配管を延命する事が可能です。
設置後の赤錆防止効果により透明になった水が採水されたボトル
聖イグナチオ教会での赤錆防止効果検証は、教会職員の方の立会いの下で採水を行い、外部の公的検査機関にその場から採水ボトルを発送し全鉄値を計測することで行われました。
当時、NMRパイプテクター設置前の水中の全鉄値は赤錆により240㎎/lだったものが、設置2週間後には2.7㎎/l、4週間後には2.6㎎/lと凡そ100分の1まで減少し、水の色も茶褐色から無色透明へと劇的に変化していきました。これによりNMRパイプテクターの赤錆防止効果は目に見える形として立証されました。当時、聖イグナチオ教会の大塚裕章氏は「信徒会館に長年通い続けているシスターから『最近、空調の効きが良い』と言っていただけたのが嬉しい」と「空調タイムス第2737号」にて効果を実感したコメントが掲載されています。
今回ご紹介した導入事例は、2018年7月18日発行の「空調タイムス」第2737号にて、聖イグナチオ教会の信徒職員である大塚様のインタビュー記事に掲載されました。
実際に導入した際の効果検証結果や大塚様のコメントなどが掲載されております。
詳細はこちらからご覧下さい。
【空調タイムス 2018年7月18日第2737号|日本システム企画株式会社】
NMRパイプテクター®はマンションのみならず、病院・行政施設・学校や教会など様々な施設の空調、給水、給湯配管の赤錆問題を効果検証によって目に見える形で改善し、配管を低コストで保護・延命することが可能です。
もし、NMRパイプテクター®を導入の検討をされたいという方は、ぜひ日本システム企画株式会社までお問い合わせください!
「空調タイムス」2018年7月18日第2737号