更新:2023年1月27日
「マンション管理新聞 第1215号」にて、導入先である「宝マンション守牧」の給水配管に設置した配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター」による赤錆の黒錆化で赤錆閉塞率が減少した結果と修繕費用・設置工事・衛生面での問題を解決した事例について記事が掲載されました。
設置当時は排水管の劣化と漏水問題から既にライニング工事が行われており、給水管の赤錆劣化問題についても同じくライニング工事が検討されていました。
しかし、宝マンション守牧管理組合の福田理事長はこの時に「毎日口にする水が通る給水管をライニング工事にしていいものか」と疑念を抱かれていました。
では何故ライニング工事ではなく、NMRパイプテクターが配管更生方法に選ばれたのでしょうか?
宝マンション守牧が抱えていた問題と、その問題を解決した配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」の特徴について解説いたします。
NMRパイプテクター®を導入したマンション
「宝マンション守牧」
宝マンション守牧の排水管では「ライニング工事」が既に行われておりました。
ライニング工事とは、配管を取り替えずに既存の配管内の赤錆を砂ヤスリで除去し、内側に専用の塗料を流すことで配管更生する工事です。この方法も莫大な修繕費が伴う配管更新に比べて1/3のコストで既存の配管をそのまま再生する方法ですが、いくつか懸念点も挙げられます。
配管内に薬剤である塗料を流すため、日々の生活で口にする給水管を通る水として安全であるか、または配管内で流した塗料の塗り残しや剝がれる可能性はあるか?など、配管内部に施工する工事のため水の安全性について懸念点がありました。当時はライニング工事以外の方法で、埋め込まれた給水配管を露出配管に施工する方法も検討されましたが、福田理事長はマンションの外観が崩れる恐れがあるため抵抗があったと言われています。
また、実際の給水管には塩化ビニルライニング鋼管(詳しくはこちら)が使用されており、直管部分にはほぼ錆がなく、ネジ接合する継手部分のみが赤錆で劣化している状態でした。配管全体のライニング工事の必要性を感じなかった福田理事長は、新たな配管の赤錆劣化対策としてNMRパイプテクターを取り上げました。
宝マンション守牧のスラブ埋め込み配管の新たな赤錆劣化対策の選択肢として、ライニング工事ではなくNMRパイプテクターが選ばれました。
その理由を製品の特徴と併せて解説します。
1.ライニング工事に比べ約1/3のコストで設置可能
マンションの管理・運用の中で避けては通れない修繕費用の問題。実際にライニング工事を行ったことから、その時にかかった費用とNMRパイプテクターを比較して1/3のコストに削減できることが判明しました。また、コスト削減から発生した差額を他の修繕費用に回せるのも大きな利点です。
2.配管内部に触れず、外側に設置するだけ
配管内側に塗料を流し込むライニング工事に対し、NMRパイプテクターの設置は配管の外部に設置するだけで内部に触れないため、水の安全性についての懸念点も解消されました。
また、排水管のライニング工事を行った際には、断水など各戸の生活に影響する負担が大きかったことから、NMRパイプテクターの配管外部設置による断水不要の特長も取り上げられました。
3.目に見える赤錆の黒錆化による赤錆閉塞の減少効果と保証
NMRパイプテクター設置の際は、防錆の効果検証を行った上で導入いただいております。マンションの給水配管への設置で効果検証の結果、赤錆防止に一定の効果が得られない場合は代金の返金保証も行っており安心して導入いただけます。
配管内の赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」
今回の宝マンション守牧で行われたNMRパイプテクターによる配管継手部の赤錆の黒錆化による赤錆閉塞の減少効果検証は、宝マンション守牧管理組合の福田理事長・他管理組合の方の立会いのもとで内視鏡による配管内の赤錆閉塞状態を撮影し、専用の機材にて赤錆閉塞率を計測する方法で行われました。
設置前から計測を行い、設置から1年・3年・5年後の定期的な内視鏡調査を行なったところ、下記表のように赤錆閉塞率が減少し防錆効果が明確に現れていることがわかりました。この調査に対して元理事長の石榑照彦さんは「効果の見える化につながる」と高く評価していただきました。
設置前 | 設置1年後 | 設置3年後 | 設置5年後 | 閉塞改善率 | |
---|---|---|---|---|---|
303号室 |
13.6% |
11.7% |
10.8% |
10.0% |
26.5% |
501号室 |
48.3% |
45.4% |
43.4% |
42.1% |
12.8% |
宝マンション守牧では、NMRパイプテクターの導入によってライニング工事の約1/3のコストで給水管の赤錆劣化対策ができたことから、その差額をエレベーター交換の際に既存不適格改善工事に加え、停電時自動着床装置など様々な安全性を向上させたグレードアップ上乗せ工事費に回すことができました。
今回の宝マンション守牧の事例のように、NMRパイプテクターを導入することで配管内の赤錆問題だけでなく、効果保証、費用面、水の安全性の問題もクリアし、削減できた修繕費用を建物の資産価値の向上に充てることができます。
マンション給水配管内の赤錆劣化問題を抱えている方は、ぜひ日本システム企画株式会社までお問い合わせください!